おうちでワークショップ:オリジナルカラーのジェルキャンドル

透明であること、熱で溶けること、ジェルワックスはガラスとの共通点が多い素材です。融点・凝固点が低いことから取り扱いが比較的容易なため、当館ではこれまでにも何度かワークショップを開催してきました。

今回は展覧会「藤田喬平 創作の軌跡」関連プログラムとして開催した「オリジナルカラーでジェルキャンドルづくり」での作り方を、ジェルワックスに色をつけるところからご紹介します。色を選び、溶かし、混ぜ合せて作ったオリジナルの色でジェルキャンドルを作りましょう。

 

準備するもの

・ジェルワックス
・座金付キャンドル用芯
・ジェルワックス専用の着色剤
※上記は、少量であれば100円ショップで販売されていることもあります。

・キャンドル用の耐熱容器
・湯煎用の鍋
・湯煎用の容器またはカップ
※ステンレス製であると溶けやすい。

・割りばし
・竹串
・軍手または綿手袋(溶けたジェルワックスによるヤケド防止)
・新聞紙(作業机の汚れ防止)

 

作り方

1.ジェルワックスに色をつけます。湯煎で溶かしたジェルワックスに、着色剤を少量ずつ入れながらお好みの濃さになるよう作ります。

※ジェルワックスは90度くらいで溶け始めます。
※ホットプレートに容器を置いて溶かす方法もありますが、その時は高温にならないよう温度計で確認しながら溶かしましょう。
※室内の換気を十分にして作業を行ってください。

粉末の着色剤を使う時は、ムラになりやすいのでしっかりと溶かしましょう。
※ムラになりにくい液体タイプもあります。

 

2.お好みの濃さに着色できたら固まるまで一度冷やします。今回は黄、赤、青の3色を準備しました。

 

3.キャンドル用の耐熱容器の中心にキャンドル用芯を固定します。溶かしたジェルワックスを少量流し入れ、芯を置きます。割りばしで支えながら冷えて固まるまで待ちます。

 

4.組み合わせる色を選びます。2色までにとどめるのがおすすめです。選んだジェルワックス(見本:黄)を細かくちぎり容器の半分くらいまで入れます。

 

5.溶けた透明なジェルワックスを被せるように流し入れ、竹串を使って馴染ませます。冷えて固まったあと、次のジェルワックス(見本:赤)を入れましょう。

 

6.もう一度、溶けた透明なジェルワックスを溶かし入れて、竹串で混ぜ合わせます。

 

7.冷えて固まれば完成。溶かすときのジェルワックスの大きさなどでも、出来る色が少しずつ違うので試してみてください。

 

あとがき

今回の作り方では、キャンドルに気泡が残ります。
キャンドルに残る気泡を少なくしたいときは、溶けやすいようジェルワックスを細かくちぎり、かき混ぜる回数を少なくすることがポイントです。

ポットやホーローの鍋などジェルワックス専用の道具があり、市販されています。他の作り方も挑戦してみたい方は揃えてみてはどうでしょう?