おうちでワークショップ:ガラスの絵付け

「おうちでワークショップ」最終回は、ガラスに絵を描くワークショップをご紹介します。

ガラスに絵を描く方法には、電動ルーターを使って絵を彫り込む「ガラス彫刻」などがありますが、今回は家庭用オーブンで絵具を焼き付ける方法をご紹介します。焼き付けることで色がはがれにくく、また、専用の絵具を使う事でより透明感のある色で絵付けをすることができます。
ガラス絵付け専用の絵具は、画材屋やウェブ通販で購入できます。陶器用のものでガラスにも使える絵具もあるので探してみましょう。
今回は食器にも使えるペベオ社のものを使用しました。

 

準備するもの

・ガラス用絵具
・ガラス器
 ※焼き付けを行うので耐熱のものを選ぶと安心です。
・家庭用オーブン
・筆
・綿棒
・竹串または爪楊枝
・筆洗
・パレット
・布巾
・描きたいイラスト
 ※ガラス器に入るサイズでご用意ください。
・セロハンテープ
・スポンジ

 

作り方

1.ガラスに描くイラストを決めます。

 

2.容器の内側にイラストを貼り、イラストがずれないようにスポンジで押さえて固定します。

 

3.イラストを参考にしながら、ガラス用絵具でガラスに色を塗っていきます。

 

4.色を塗る際に注意するべき5箇条

  ひとつ、筆を洗った後は布巾でよく拭いて水分をとること
  ふたつ、違う色同士が混ざらないよう、先に使った色が乾いてから塗り始めること
  みっつ、絵具はあまり厚く塗らないこと
  よっつ、なかなか乾かないときは、ドライヤーの送風をあてて乾かすとよい
  いつつ、失敗した時は、綿棒に水を少しつけて落とし、水気が残らないように拭き取ること

  ※色を薄めたいとき、絵具によっては専用の薄め液があるので確認しましょう。

※絵具にはチューブタイプのものもあり、筆を使わないので後片付けが簡単。イラストの輪郭や線模様を描くのに最適です。例:富士山と太陽はチューブタイプの絵具を使用して描きました。

 

5.筆では難しい箇所も先が細い爪楊枝や竹串を使うと奇麗に塗ることができます。

 

 

6.塗り終わったら自然乾燥させ、家庭用オーブンで焼き付けを行います。
  ※使用する絵具によって推奨時間が異なるので使い方を確認しましょう。

 

7.焼成後はすぐに扉を開けず、オーブン内の熱が冷めるまで待ちます。
  ※ガラスは急激な温度変化にとても弱いので、念のため焼き終わってから1時間ほどおいて取り出しました。

 

8.熱が冷めたらオーブンから取り出して完成です。

 

 

あとがき

食器として使わなければ、焼き付けをしなくても、自然乾燥だけで色は定着します。焼き付けをしない場合には、アクリル絵具を使って絵を描く方法もあります。また、筆などの道具の扱いが難しいと感じたら、ホワイトマーカーなどでもガラスに絵を描くことができます。乾くまで少し時間がかかりますが、キャンドルホルダーなどの飾りつけで、ぜひお試しください。